私たちの体は、私たちが毎日食べたもので出来ています。
毎日の健康のためにも、安全な食生活を心がけたいと考えるのは自然な事ですよね。
あなたが食の安全という言葉からイメージするのは、どんなことでしょうか?
テレビなどのメディアでは、食中毒についてのニュースが取り上げられる事があります。
そのような特別な事故に遭遇しなければ、私たちの食は安全だと言えるのでしょうか。
実は、食の安全性は私たちの毎日の食生活と密接に関連しています。
私たちが日常的に食べている食品には、すぐに健康被害は出なくても、長期的に考えると様々な健康被害を及ぼしかねないリスクを持つ食材があります。
今回は、そのようなリスクを回避し、食の安全性を高めるために気を付けたいポイントを5つご紹介します。
子供が大好きなお菓子に要注意!食品添加物のリスク
チョコレートやスナック菓子、グミなどのお菓子は小さな子供をお持ちのご家庭にはなじみの深い食品ですよね。
そんなお菓子を始めとする加工食品には様々な食品添加物が含まれており、添加物の種類によっては注意したいものもあります。
鮮やかな色のお菓子に要注意!その色、何からできてる?
特に注意したい食品添加物の一つに着色料があります。
鮮やかな赤や黄色、またしっとりとした茶色などの色合いの食品は食欲をそそります。
しかし、それらの色は天然素材によるものではなく、不自然に着色された色であることをご存知でしょうか。
着色料の中には、アレルギーの原因や子供の注意欠陥、多動性との関連が疑われているものもあります。
出来れば避けたい!健康被害のリスクがある食品添加物は12種類もある!
着色料以外にも、甘味料や発色剤、防腐剤など、健康被害のリスクが高い食品添加物があります。

食品にどんな食品添加物が含まれているのかという事は、食品のパッケージの裏面などに表示されている原材料表示を確認すればわかる場合が多いです。
まずはこれらの危険な食品添加物を知り、賢く選びたいですね。
原材料表記だけではわからない!?遺伝子組み換え食品
食品添加物のリスクは、それぞれの食品の原材料表示を確認することである程度回避できることがわかりました。
しかし、原材料表示を見ても分からないリスクもあります。
食品を加工する時に使用する原料が遺伝子組み換えされた作物かどうか、表示の有無は明確ではないんです。
国内ですでに大量に消費されている遺伝子組み換え食品
現在日本では、8種類の作物と7種類の添加物について、遺伝子組み換え作物の輸入が認められています。
しかし、安全性が認められているとして輸入されている遺伝子組み換え作物ですが、それらの安全性には疑問があるとする反対派の根強い意見があるのも現状です。
遺伝子組み換え作物が原料となった食品は、すでに私たちの生活に根付いています。
食品の中には「遺伝子組み換えではない」という表記がされているものもありますが、醤油やコーンフレーク、キャノーラ油などの原材料のほとんどは遺伝子組み換え作物を使用した食品だと言われています。
醤油・コーンフレーク・キャノーラ油など
遺伝子組み換え反対派の意見は?
遺伝子組み換え技術について、人体や環境への悪影響が懸念されるという反対派の意見は根強く、世界各国で遺伝子組み換え技術について賛否両論が起こっています。
安全性への懸念点が完全に払拭されていない現段階で遺伝子組み換え食品を食べたいでしょうか?
遺伝子組み換え食品についてのより詳しい解説と、賛成派と反対派の意見をまとめた記事はこの記事を見てみてください。

生産者の顔が見える食材は、なぜ安全?
最近スーパーなどの生鮮売り場には「私が作りました」というような生産者のポップがつけられるようになってきました。
また、野菜などのパッケージにあるQRコードを読み取ると、その野菜がどのように作られたのかという情報が公開されている事もあります。
このように食材の生産者の顔が見えるようにするという取り組みが盛んに行われています。
これは、消費者がより賢く買い物をするために必要な事ですが、結果として食の安全性を底上げしている事にもつながりがあります。
生産者が自ら顔を出し、栽培についての様々な情報を公開するという事は、それだけその生産者がシビアに評価されるという事に繋がります。
より安くスピーディーにといった効率が重視されてきた従来の市場価値ではなく、より質の高い安全な商品が信頼を得るという新たな価値観が生まれてきています。
同時に、生産者側も自分が自信を持って作っているものでないと、自らの顔や情報を公開するような気持ちにはなれないものです。
生産者側の安全性への意識を高め、手間や経費がかかっても高品質なものを作ろうという意欲にも繋がるのです。
国産食材を選ぶ理由は残留農薬にあり
地産地消という言葉は今やすっかり有名になりました。
その土地で採れたものをその土地で食すという意味です。
国産の食材が安全だという意識も高まってきましたよね。
国産食材がなぜ安全なのかという事は、前項のように顔の見える生産者の商品を選ぶことが可能になるという点に加え、農薬の使用料とも関係があります。
輸入作物に散布される防カビ剤などのポストハーベスト農薬の危険性が指摘されているのです。
子供が大好きなバナナなどの輸入果物には、ポストハーベスト農薬が散布されている可能性が高いです。
その毒性は、発がん性や催奇形性、神経毒性など様々で、通常の農薬とは比べ物にならない程高いのが特徴です。
皮を剥けば大丈夫と考えている方も多いですが、万が一赤ちゃんがバナナの皮を口にしたら……と想像するだけでも恐ろしいですよね。
残留農薬やポストハーベスト農薬についての詳しい解説はこの記事に詳しく書いてあります。

内部被ばくに要注意!放射性物質の基準値
2011年の東京電力福島第一原子力発電所で起きた事故の後、国は食品の放射性物質の基準値を発表し、その基準値よりも放射性物質を多く含むものは販売を禁止してきました。
しかし、国の基準値は、内部被ばくだけを考慮した場合の数値です。
人によっては住んでいる地域によって外部被ばくを受けている可能性の高い人もいます。
また、今まで被ばくした可能性がなくても、今後そのような可能性がゼロだとは言い切れません。
食べ物を通して放射性物質を体内に取り込んだ場合、放射能物質が蓄積されていって内部被ばくの危険性があります。
そのような危険を出来るだけ低くするためにも、放射性物質の値が検出されないものや検出されたとしても出来るだけ低いものを選びたいですよね。
生活クラブ![]() |
パルシステム |
日本の基準 | |
---|---|---|---|
区分 | 基準値 | ||
乳児用食品 | 不検出 | 10 | 50 |
飲料水 | 5 | 10 | 10 |
牛乳 | 10 | 50 | |
鶏肉・鶏卵・豚肉・牛肉・乳製品 | 2.5 | 10 | 100 |
青果物・魚介・加工品 | 6 | 25 | |
生シイタケ | 10 | 100 |
放射性物質のセシウム134と137の合計値、単位:Bq/kg
国の基準より生活クラブとパルシステムの基準は、かなり厳しいです。特に生活クラブは、国の基準より約10倍厳しい値になっています。
不安を感じたら、食の安全性に高い評価のある宅配業者を選んでみては
毎日の食生活の中で、どのようなポイントに気をつければ、より安全な食生活を送る事ができるのかについてまとめてみました。
しかしこれらの情報は膨大で専門的です。
すべてのポイントについて自分で調べたり勉強したりするのは、時間も労力も必要です。
そこで、食の安全性に高い評価のある食材宅配業者を使うという方法をおすすめします。
たとえば、パルシステムや生活クラブ
などは特に食の安全性に力を注いでいる食材宅配業者です。
パルシステムや生活クラブでは、食品添加物や遺伝子組み換え食品、農薬、放射性物質などについて独自の基準を作り、安全な商品作りを行っています。
特に放射性物質の残留値については独自の調査を続け、定期的に情報公開しています。
これらの業者の商品を使えば、自分で調べなくても安全性の高い商品を販売しているので、楽して入手することが可能です。
また、商品を使いながら少しずつ食の安全性についての知識も身に着ける事ができるので一石二鳥ですね。
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