おせちには
- 冷凍おせち
- 冷蔵おせち(生おせち)
の2つがあります。冷凍おせちの例としてはオイシックスのおせち、冷蔵おせちは匠本舗のおせちなどがあります。博多久松やイオンなどは冷凍も冷蔵も扱っていますね。
昔は「冷凍おせちは鮮度が落ちるからダメ」と言われてきましたが、現在は冷凍技術の進歩で、冷凍おせちでもおいしいおせちを食べることができます。
とは言え、これら2つのおせちに違いがあることも事実。
そこで今回は、オイシックス・博多久松の冷凍おせちと匠本舗の冷蔵おせち(生おせち)を食べた経験から、それぞれのメリット・デメリットを紹介します。
一目で違いがわかる!冷凍おせちと冷蔵おせちのかんたん比較表
冷凍おせち | 冷蔵おせち | |
---|---|---|
メリット | 配達日時が指定できる 冷凍のままなら数ヶ月保存できる | 届いてすぐに食べることができる 冷蔵庫に入れたまま1週間程度保存できる |
デメリット | 届いてから1日程度の解凍時間が必要 解凍後は数日で食べきる必要がある | 配達日時が指定できないことが多い |
その他 | どちらかと言うと薄味 | どちらかと言うと濃い味 |
「肝心の味は?どっちがおいしいの?」と言いますと、正直、どちらもおいしさ・風味に変わりはありません。どっちもおいしいです。
「ほんとに?冷凍だと風味が損なわれたりしないの?やっぱり冷蔵おせち(生おせち)のほうがおいしいんじゃない?」と思われるかもしれませんが、同じ価格帯の冷凍おせちも冷蔵おせちも食べた正直な感想として『変わりません!』と言えます。
補足1:冷凍おせちでもおいしい理由~冷凍技術の進歩~
そもそも、過去に冷凍すると「風味や味が落ちてしまう」と言われる原因となっていたのは、冷凍の際に細胞が傷つき、自然解凍する際に細胞内の氷が溶けて水になり、ドリップと呼ばれる液体が出てしまうことに起因します。
水分を失い、組織がやわらかくなってしまったおせちは食感が失われてしまいます。また、ドリップとして旨みも溶け出してしまいますので、味わいも落ちてしまいます。
しかし、最近の冷凍技術は進化を遂げ、自然解凍をしてもドリップはあまり出ません。
『急速冷凍技術』で、食品の細胞膜を壊してしまう氷の結晶ができやすい-1~-5℃温度帯を吹っ飛ばして冷却するため、細胞が壊れないまま冷凍できるからです。
↓以下はわたしが食べたオイシックスの冷凍おせちですが、ドリップなどが出ていないことがわかるかと思います。
近年の冷凍技術の発展により、冷凍でもおいしいおせちを食べられるようになりました。
補足2:冷凍おせちだけ配達日時(時間)が指定できる理由
冷蔵おせち(生おせち)の場合、できあがってから保存できる期間は1週間程度です。だから、年末期間に集中して一気におせちを作って、できあがり次第発送する必要があります。
出来上がったものから順次発送していくので、到着日に合わせて出荷をずらすことができません。だから配達日時の指定が困難です。
一方、冷凍おせちは、出来上がった後、冷凍庫に入れておけば長期間保存ができます。だから、注文数に応じて事前におせちを作っておくことができます。
すでに出来上がっているものを発送するため、冷凍おせちは配達日時の指定ができるんです。
補足3:冷凍おせちだけ薄味ができて、冷蔵おせち(生おせち)は濃い味になる理由
冷蔵おせちの場合、長期間保存できるようにするため塩分や調味料(保存料)を多く使う必要があります。このため、どうしても濃い味にせざるを得ません。
一方、冷凍おせちは冷凍によって保存するので、塩分や調味料が少なくても大丈夫です。このため冷凍おせちは薄味のおせちもできます。
塩分控えめや薄味のものが好きな方は冷凍おせちを選ぶのがおすすめです。
冷凍/冷蔵おせちを比較した結果:配達日時を指定したい&薄味が好きな方は冷凍がおすすめ
冷蔵おせちにも冷凍おせちにもそれぞれにメリットがありますが、
- 年末は忙しいし外出するかもしれないから配達日時を指定したい
- 子供がいるから塩分控えめの薄味おせちがいい
というかたは冷凍おせちがおすすめです。
実際に食べて味の差は感じなかったので、お子さんがいて、年末も外に行く予定のあるかたは、冷凍おせちを利用してみてはいかがでしょうか。
※ちなみに、ふるさと納税でもおせちはもらえます。ふるさと納税でもらえる2020年のおせち還元率ランキングなどを見ると、お得なおせちがどれかわかるので、返礼品でおせちをもらいたいかたは覗いてみては。
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