食品添加物の有無や放射性物質の数値などの面で見て、安全な食材を購入できる宅配業者と言えば、生活クラブとパルシステムが有名です。
食の安全性にこだわりがあり、特に小さな子供を持つ主婦層や健康志向の強い方に人気の生協です。
食の安全性と一言で言っても色々な特色があり、パルシステムと生活クラブでは扱う商品やサービス内容にも違いがあります。
30代主婦で2人の子どもを持つフルタイム勤務の私が、以下の5つの基準で二つの生協を比較してみました。
- 価格と品揃え
- 配達エリア
- 離乳食素材の充実さ
- 時短食材
- 安全性への取り組み
結論から言うと、
なぜ私がこのように思ったのかを、これから項目ごとに紹介していきます。
商品価格はパルシステムに一票。品揃え豊富な分、価格幅も広いのが特徴
パルシステム | 生活クラブ |
---|---|
約850~900品 | 約700品 |
コープデリなどは2,000品ほどなので、そちらに比べたらパルシステムも生活クラブも品数は少ないですが、商品が厳選されているので選びやすいですね。
例えば生活に必須の卵。
生活クラブで販売している卵の種類は1種類のみ(10個入り税別248円)なので選ぶ事はできません。卵が欲しい場合は有無を言わさず、こちらを購入になります。
一方で、パルシステムで購入できる卵は2種類あるので、好きな方を購入できます。
■10個入りたまごパックの値段(税別)
パルシステム | 生活クラブ |
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白玉たまご:232円 赤玉・ピンク玉たまご:270円 | 248円 |
価格幅が広い分、金額の調整がしやすいのがパルシステムです。
ただしすべての商品において、パルシステムの方が安いという意味ではありません。
パルシステムで扱われている高品質の商品の価格は、生活クラブの価格とほとんど変わらない場合が多いのも事実です。
配達エリアは生活クラブに一票。パルシステムより広い範囲を網羅しています
パルシステムの配達可能エリアは首都圏を中心とした1都10県です。
一方、生活クラブの配達可能エリアは、全国21の都府県。
生活クラブの方が広い範囲で配達可能となっている事がわかります。まずは自分の住んでいる地域がそれぞれの配達可能エリアなのかどうか調べてみましょう。
パルシステム | 生活クラブ |
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1都10県(東京・神奈川・千葉・埼玉・茨城・栃木・群馬・福島・山梨・静岡・新潟) | 21都府県(北海道・青森・岩手・山形・福島・東京・神奈川・千葉・埼玉・栃木・群馬・茨城・愛知・山梨・長野・静岡・大阪・京都・兵庫・奈良・滋賀) |
パルシステムと生活クラブ、両方選べるのは1都9県(東京・神奈川・千葉・埼玉・茨城・栃木・群馬・福島・山梨・静岡)です。
実は併用可能!パルシステムと生活クラブ、両方注文できる人はとてもお得!
パルシステムと生活クラブ、両方加入できる1都9県(東京・神奈川・千葉・埼玉・茨城・栃木・群馬・福島・山梨・静岡)にお住まいなら、両方に加入できるんですよ!
え?両方とかいいの?
嫌な顔されたらいやだよ~。
大丈夫!
最近はいくつも掛け持ちして加入している人も増えてきているし、それぞれのいいとこどりができてお得なんです~。
ただし、出資金や登録など、それぞれの加入した生協で必要になるので、面倒ではあります。
配送料もかかってくるので、ベイビーキッズ割などで手数料無料の間だけ併用して、無料期間後はどちらか1つだけを利用する……という方法もありますよ。
離乳食用の食材はパルシステムに一票。骨なし商品など便利商品がいっぱい
小さな子供を持つ家庭の主婦が気になるのは、離乳食の品揃えではないでしょうか。
パルシステムも生活クラブもそれぞれ、赤ちゃん用の食材や商品をまとめた特別のカタログがあり、たくさんの商品を揃えています。
もちろん、「食品添加物無添加」「国産」にこだわっていますので、赤ちゃんに安心して食べさせてあげることができます。
- 生活クラブの「すくすくカタログ」
- パルシステムの「yumyum」
パルシステム | 生活クラブ |
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レトルトのベビーフードだけでなく、調理に使えるうらごし食材や冷凍野菜、食べやすい大きさにカットされたお肉、骨抜きの魚など、多種多様な調理素材 | 品揃えはシンプルでおかゆやスープなどを中心としたレトルト商品が多い |
離乳食って、月齢に応じてどんどん形態が変わりますよね。
いつまでもペースト食なんてことはありません。
パルシステムは、骨抜き魚などが充実しているので、お子さんの成長に合わせて離乳食を進めやすくなっています。
どちらにしても、調味料でごまかさなくて素材そのものの味を赤ちゃんに食べさせてあげることができますよ。
忙しいママの味方!パルシステムも生活クラブもミールキットで時短!
パルシステムも生活クラブも、冷凍食品や調理済食品の取り扱いがあります。
一からすべて手作りにこだわりたいけれども……時間がない!
用事があるからこの日はご飯を作る時間がない!
そんなあなたのために、カット野菜と魚介や肉、調味料等が全てセットになったお得なミールキットのサービスがあります。
- 生活クラブの「ビオサポ食材セット」
- パルシステムの「3日分の時短ごはんセット」「我が家の常備菜セット」
生活クラブのミールキット「ビオサポ食材セット」
※関西地方と北海道では、ミールキット「ビオサポ食材セット」の取り扱いがないので注意!
生活クラブのミールキット「ビオサポ食材セット」の特徴は、食材はカット済みで、全て10~15分の調理時間で完了することです。
生活クラブの食材のみを使ったメイン料理のセット(2~3人前で1セット)なので、食の安全性では全く不安はありません。
食材はカットされているし調味料もセットになっているので、忙しくてもパパっとメイン料理が作れちゃいます!
包丁が苦手という人には、ぜひ使ってみてほしいです。
和洋中といろんなキットが毎週10品程度掲載されるので、レパートリーを増やすにはもってこいですよ。
ただ、冷蔵での配達になるので、賞味期限を確認して購入してください。
パルシステムのミールキット「3日分の時短ごはんセット」
パルシステムのミールキットは「3日分の時短ごはんセット」という3日も献立を考えなくてもいいサービスです。
その名の通り、一回の注文でなんと3日分の食材が完備されているキットです。
このキットで主菜+1品ができるので、献立から3日間は解放されますよ!
一般的なミールキットって、1食分ずつ小分けにされていて、その材料を使い切る。というスタイルが多いんですけど、この「3日分の時短ごはんセット」はちょっと変わっています。
3日分まとめて届いて、食材は1食使いきりではなく、使い分けが必要になってくるものもあります。(全部ではないですが)
なにそれ。
めんどくさくなってるんじゃないの?
と思うかもしれませんが、セットの中には温めるだけのものがあったり、カット済み野菜があったりするので、
- 忙しい日は温めるだけ。カット済み食材でチャチャっと完成!
- 時間のある日は時短レシピを見ながら調理。
など、生活に組み込みやすくなっています。
気になる価格ですが、
- 2人前で3,000~3,500円
- 3人前で4,000~4,500円
え……高い……。
こんなの手が出ないよ!
実は、そんなに高くもないんだよ。
3日分の価格だから、1日分は1,000円ちょっと。
しかも主菜₊副菜の2品が作れちゃうんだから、お得なんだよ~!!
また、大人2人前・3人前というボリュームになっているので、小さいお子さん2人いる家庭だと3人前でも足りるかもしれませんね。
後一品に嬉しい!「我が家の常備菜セット」
作り置きがあると、あと1品欲しい時やお弁当に嬉しいですよね。
ただ、マンネリで同じ料理ばかりになりがちな常備菜……。
作りすぎちゃったり、いっつも同じ常備菜ばかりになって飽きちゃうのよね。
そこで嬉しい、パルシステムの常備菜の料理キット!
常備菜キット1つで3品の常備菜が作れるんです。量としては副菜分と換算して4~5人前。
野菜などはカットされていないので切る手間などはありますが、作り方のレシピもついてくるのでレパートリーは確実に増えます。
時間のある時に作って置けば、お弁当の1品に、副菜に。
例えば、お昼ごはんで丼だけだと、味気ないし質素な感じがしますよね。
たった1品ではありますが、追加されるだけで華やかになるし栄養面もアップします。
彩も考えられているので、タッパーに入れておくだけで気分が上がっちゃいますよ!
あと1品欲しい時のためにお惣菜買ってるの……。
でも添加物が気になって……。
そんな人はこの「常備菜セット」を活用しませんか?
自分で作るから添加物もなく安心ですし、それでいて売り物のようにいろんな常備菜が作れちゃいますよ^^
食品の安全性はやはり生活クラブが優勢!
食品の安全性という点では、生活クラブもパルシステムもしっかりとした基準に基づいて安全管理が行われています。
しかし、比べるとやはり生活クラブの方が様々な点において安全面の信頼度が高いと言えます。
- 安全基準の枠組み
- 放射能対策
安全基準の枠組み
それぞれのホームページに食の安全性についてのページがあります。
パルシステムでは「おいしさと安全を守る取り組み」と題し、以下の三点について独自の安全対策が説明されています。
- 国産・産直へのこだわり
- 無農薬・無添加・非遺伝子組み換え
- 放射能の厳しい制限
これに対し、生活クラブの「食の安全への取り組み」のページには、約10項目についての細かい説明がびっしりとあります。
パルシステムで対策されている点に加え、情報開示や点検についての制度、容器や包装の環境ホルモンに関する対策などの取り組みは、生活クラブならではの取り組みと言えます。
放射能対策
生活クラブ | パルシステム | 日本の基準 | |
---|---|---|---|
区分 | 基準値 | ||
乳児用食品 | 不検出 | 10 | 50 |
飲料水 | 5 | 10 | 10 |
牛乳 | 10 | 50 | |
鶏肉・鶏卵・豚肉・牛肉・乳製品 | 2.5 | 10 | 100 |
青果物・魚介・加工品 | 6 | 25 | |
生シイタケ | 10 | 100 |
放射性物質のセシウム134と137の合計値、単位:Bq/kg
パルシステムでは牛乳や乳製品、乳幼児用食品については政府基準の1/5以下、米については政府基準の1/10以下で、それぞれ10ベクレル/㎏以下という厳しい自主規制を設けています。
またその他の食材も政府基準よりも低い独自のガイドラインにそった基準で自主的に検査しています。
一方、生活クラブの放射能対策の特徴は、基準値を設けず徹底的に検査することです。
自主基準と呼ばれる数値はありますが、それより少ない数値でも全て公開しています。
ちなみに、乳幼児用食材の基準値は0(不検出)、米は5ベクレル/㎏となっていて、パルシステムよりもさらに厳しい自主制限を設けているのがわかります。
品揃え重視ならパルシステム、品質重視なら生活クラブがおすすめ!
我が家では、月々予算の範囲内で生活クラブを使っていて、予算を超える部分については近所のスーパーを利用しています。
そうすることで我が家の家計の範囲内で無理なく、安心安全な食生活を送れるように調整しています。
しかし、家庭によってはアクセスの良い場所にスーパーが無かったり、買い物に行く時間が無いという場合もあるでしょう。
そんな方には、パルシステムのように一つのショッピングサイトで品質や価格を選んで調整できるサービスの方が便利かもしれません。
しかし、食の安全性をとことん追求したい方にとっては、やはり生活クラブに勝る生協はありません。
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