スーパーやコンビニで売られている加工品の原材料表示を見たことはありますか?
例えばウインナーやハムなどの加工肉。
それらの原材料表示を見ると、豚肉の他に、糖類や調味料、着色料、酸化防止剤、発色剤などの食品添加物名がずらりと並んでいます。
加工肉だけでなく、お弁当や漬物、調味料、インスタント食品、スナック菓子など、私たちが口にする加工食品のほとんどには、少なからず食品添加物が含まれていると言っても過言ではないでしょう。
日本人が摂取する食品添加物の量は、1年間に一人当たり平均すると約4.6㎏と言われています。
さらに、日本で使用が許可されている添加物の中には、海外では毒性が強いと判断され、使用が禁止されていたり制限されていたりするものもあります。
今回は食品添加物の中でも特に安全性について健康リスクが大きい12種類の添加物について、その毒性や使われ方についてまとめます。
食品添加物とは?安全性や生活への影響について
そもそも食品添加物とはどんなものなのでしょうか。
厚生労働省のホームページでは食品添加物について以下のように説明されています。
食品添加物は、保存料、甘味料、着色料、香料など、食品の製造過程または食品の加工・保存の目的で使用されるものです。
厚生労働省は、食品添加物の安全性について食品安全委員会による評価を受け、人の健康を損なうおそれのない場合に限って、成分の規格や、使用の基準を定めたうえで、使用を認めています。
また、使用が認められた食品添加物についても、国民一人当たりの摂取量を調査するなど、安全の確保に努めています。
安全性という一言でまとめられていますが、具体的には、ラットなどの哺乳類を使った実験を行い、発がん性などの健康異常がないかどうかの確認がされ、それに基づいた使用基準値が決められます。基準値は、個体差などを考慮し、人間が1日に使用しても影響のない食品添加物の量をさらに下回る量が設定される仕組みになっています。
食品添加物の危険性とその理由
食品添加物の危険性が指摘されているのには、どういった理由があるのでしょうか。
海外での基準と日本の基準が異なっている
少し前にアメリカでトランス脂肪酸の使用が全面的に禁止になるというニュースがありました。
トランス脂肪酸は、日本でもマーガリンや菓子パンなどに含まれていて今でも特に規制されていません。
このように、海外と日本とでは食の安全に対する基準が異なると言われています。
これは、海外と日本の食生活が異なり、平均的な摂取量が異なるためとされています。
しかし、平均的な摂取量は従来の日本人の食生活を基準に考えたもの。
最近の日本人の食卓は、家庭によってはかなり欧米化しているところもあるでしょう。
一概に基準値を下回っているから安全とは考えにくいのが現実ではないでしょうか。
トランス脂肪酸の他にも、以下のような食品添加物が海外では規制されているにもかかわらず日本では使用が許可されています。
- 食用赤色102号
- 過酸化水素
- サッカリン
- デヒドロ酢酸ナトリウム
ガイドラインが古く、安全性検査が徹底されていないという疑惑がある
現在、日本で新たに食品添加物を開発するためには、その安全性を確認するために、国が示すガイドラインに沿った試験が必要です。
しかし、そのガイドラインが制定されたのは1996年のこと。
それ以前に認定された食品添加物については、現在のガイドラインに沿った安全性の試験がされているかどうかは、調査されていないというのが現状だと言われています。
つまり、ガイドラインがあるからと言って、私たちが口にしているすべての食品添加物が、試験で検査されているわけではないという事です。
避けたい食品添加物リストとそれらが使われている危険な加工食品の例
私たちの生活に深い関わりを持っている食品添加物。
その全てを生活から取り除こうとしても、難しいというのが現状でしょう。
そこで、食品添加物の中でも特に危険性が高いと考えられている12種類をリストアップしてみました。
また、それらがどのような食品に使われているのかについてもまとめました。
食品添加物名 | 役割 | 指摘部分 |
---|---|---|
亜硝酸ナトリウム(亜硝酸Na) | 発色剤 | 肉や魚に含まれる「アミン」という成分と反応すると発がん性物質に変わることが指摘されています。 |
アスパルテーム | 低カロリーの甘味料 | 動物実験で白血病やリンパ腫などのリスクが指摘されています。 |
安息香酸ナトリウム(安息香酸Na) | 防腐剤 | ビタミンCと反応すると発がん性物質を発生させることが指摘されています。 |
ジブロモクロロメタン | 合成酸化防止剤 | 発がん性や催奇形性の疑いがある。魚介類冷凍品、油脂、バター、ガムにのみ使用可。 |
サッカリン | 合成甘味料 | 砂糖の500倍の甘さがある。発がん性物質の疑いがある。 |
グリシン | おにぎりやお弁当、サンドイッチなどに含まれ、日持ちをよくさせる添加物 | 食塩の取りすぎになる可能性が危険視されています。 |
酵素 | 和菓子などに含まれる酵素 | 発がん性などの安全性が確認できていないものが多いとされています。 |
コチニール色素 | 赤い色を出す着色料 | アレルギーの原因になる成分が含まれているとその危険性が指摘されています。 |
タール系色素 | 合成着色料 | 石油から作られる。発がん性、催奇形性、染色体異常を引き起こす。 |
ナイシン | 保存料 | 安全性データが少ないのにも関わらず、海外で認められている量と比べて日本の基準値は多いのが問題視されています。 |
防カビ剤 | 輸入される果物などに多く使われている防カビ剤 | 収穫後に添加される農薬で、発がん性や催奇形性、繁殖や行動異常などのリスクが懸念されています。 |
リン酸塩、重合リン酸塩 | 練り物や加工肉などに使われ、粘り気や食感を向上させる添加物。 | 腎機能低下の危険性が指摘されています。 |
参考にしたサイトはこちら
無添加食材を扱う宅配業者・生活クラブやパルシステムを利用して、危険を回避!
食品添加物の中でも紹介した12種類については、毒性が強いと懸念されているので、出来るだけ避けたいですよね。
しかし、市販されている加工食品の原材料名を細かく確認するのはとても大変です。
食料品などを自宅まで届けてくれる食材宅配業者の中には、自主規制によってこれらの危険な添加物を出来るだけ禁止し、安全基準をぐっと高めた製品作りを行っているところもありますのでご紹介します。
ただ、今から紹介する2社は、生協の中でもお高めの価格設定になっています。
食材にあまりお金をかけられない……
という方もいらっしゃるでしょう。
しかし、危険な食材を食べ続けて健康が損なわれたら、医療費が高くついてしまいます。
食材が少し高くても、健康の身体のためなら安いと言えるでしょう。
生活クラブ
上記にあげた12種類の食品添加物は、基本的に禁止とし、部分的に安全性に問題がないと判断されているものに限って許容されています。
通常に比べてはるかに安全性の基準が高い宅配業者です。
パルシステム
パルシステムでも食品添加物に関する自主基準を設けており、現在日本で許容されている食品添加物のうちの四分の一程度については、安全性に不安が残るとして禁止しています。
上記12種類の添加物のうち、タール系色素や甘味料についてはホームページ内で不使用との記載があります。
食品添加物の安全性に不安を感じたら、上記のような宅配業者を検討してみても良いですね。
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